昭和59年の春

 

その年はまぎれもなく、わたしにとっての分岐点だった

 

花の都 憧れの大都会「東京」に いざ出陣!

 

祖父の代から営まれてきた我が故郷、博多の小路の実家の小さな自営店は、

 

この年のわたしの上京に擦り合わせるように、独り残された母の手によって閉じられた

 

東京都杉並区荻窪・・・下町情緒と長閑な住宅地が立ち並ぶ環境

 

高級住宅街が在る南荻窪の通りに面した朝日新聞の専売所の二階寄宿舎

 

この地からわたしは芸能の道への 第一歩を踏みだした