少年の翼は透明
生まれたての小鹿
もろい原石
天使の産毛
少年はまだ見果てぬ翼の生え方
飛ぶ能力の有無を信じている
少年は貧弱な背中に妄想の羽をはためかせてみる
しみひとつない背羽を誇らしげに広げ
豊かな厚みを見せつけ
二度三度羽ばたいて見せる
世界は少年の思うまま
翼さえあればどこへでも飛んでいける
泣きさえすれば母鳥が飛んできて
えさを与えてくれるように
少年が望みさえすれば
世界は自在に道を開き
少年の自由な闊歩を許す
でもね、少年
君はまだ気づいていないだろうけど
その翼は
実は飛べないんだな
それに気がついたとき
少年は不必要な翼の重みに耐え切れず
もう一度幼鳥へと回帰し
卵の殻へもぐる
そして世界のあらゆる情報から耳をふさぎ、眼を閉じ
そして自分の翼の有無のみを信じている
卵の闇に隠れたまま
そこでは憂鬱の中に
けだるげな倦怠が煙のように漂っている
それにも気づかず
今、少年はのうのうと
自分の翼の有無を信じ
傲慢たる仕草で二度三度翼を羽ばたかせて見せる
でもね、少年
その翼
実は飛べないんだな
Have you seen my Childhood?
I'm searching for the world that I come from
'Cause I've been looking around
In the lost and found of my heart...
僕の子供時代を見かけなかった?
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から