2024年(令和6年)2月24日ついには還暦を迎えた。
気がつけばもう60年・・・長い歳月を重ねて生かされて、何とかここまでたどり着いた。思えば二十歳で飛び込んだ芸道の道が、この年齢に至るまで、エンターテインメント界道を突き進んでいくことになろうとは、予想だに出来なかった。
後進たちの指導、プロデュース業が生業(なりわい)となって、約30年近く、今日の自分という人間が形成されたことに感慨深く回想している自分。この世に生を受け続ける限り、幾多の艱難辛苦は誰にでもつきまとうものだが、我が人生を振り返れば「波乱万丈!」この一語に尽きる。
創造という産みの苦しみの中で、幾つもの作品たちが産声をあげ、誕生していった。そこに関わってくれた教え子や演者たち、そして保護者やスタッフ、、、もはや「血縁なき家族」というとんでもない大家族を産み育てられた環境は、決して安産ではなかったが、豊富な肥やしに恵まれ、たくましく育ち、そして羽ばたいていった。
さあ、ここから60というゼロ地点に立って、あと何年私はここに立ち続けていくのだろうか?それはもはや神のみぞ知る!その領域にまできてしまったといえるが、ここからは、一つ一つ生み出される作品は、もはや遺言書のような気持ちで継承紡いでいく思いでいる。ともあれ作品=分身体のようなものを形で遺せる仕事というのは尊く、有難いものであろうと、そう自分自身に言い聞かせ奮い立たせ、このゼロからまた歩き出します。これまで数々の作品を通じて、愛し、応援し、導いてくださった皆様に敬意と感謝の意を込めてメッセージに代えさせて頂きます。感謝・・・Y@SUこと安松良道